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ニュースレター 2022.08.02

Internet Explorer11サポート終了に伴う最新ブラウザへの移行事例

背景

Internet Explorer11(以下、IE11と記載)のサポート終了

IEはWebブラウザの定番として長く使われてきましたが、バージョン11をもってサポートが終了することが決まりました。
特にオフィスでもっとも使われている通常版(LTSBおよびLTSC以外)のWindows10は「2022年6月」でサポートが終了してしまい、
そのまま使い続ける場合、さまざまなリスクを招く恐れがあります。
特に多いのが、画面レイアウト表示の崩れや今まで使用できていた機能(ボタンをクリックした際に動作する処理(スクリプト))が動作しなくなったりします。
古くに構築されたシステムでは、不具合の発生率も高く、そのたびに対応する必要があり、管理・運用の非効率化や負担増加が懸念されます。

Edgeとは

Microsoft Edge(以下、Edgeと記載)は、Windows 10から標準搭載されたWebブラウザです。(IEの後継)
OSがWindows 10以降のパソコンで、ブラウザの設定を変更していなければ、インターネットを利用する際はMicrosoft Edgeが起動されます。
IEから全般的なデザイン変化や処理速度、安全性の向上などが行われています。

IE11からの切り替え

IE11のサポートは終了するものの、EdgeからIEモードを使うことで「2029年」までの期限付き 且つ IE11の完全再現とはいきませんが高い互換性で今までと同等の動作が可能です。
ただし次のようなデメリットがあります。

・処理速度が速くない。
・セキュリティ面の不安。
・IE11で動作することを想定していないシステムの場合、不具合発生率が高い。

上記のようなことが原因で業務に支障が出てしまう前に、IE11の代わりになる最新ブラウザに移行する必要があります。

NSKでは「Edge対応」と致しまして、今までIE11環境で動作してシステムを「Edge環境(最新ブラウザ)」でも正常に動作する対応を行いました。

対応したお客様①

建設業様

■規模

部門システム:56画面

■期間

・調査、動作確認に「1ヵ月」
・改修、改修後動作確認に「3ヵ月」

■調査環境

・「IE11環境」
・「Edge環境」

■NSK作業工程

・コンバート作業(サードパーティ製品面のバージョンアップ)

・調査、動作確認
「IE11環境」を正とし、「Edge環境」のレイアウトや動作の差異を確認致しました。

・不具合洗い出し
レイアウトが崩れている。
一部のスクリプトが動作しない。
Excel、pdf出力ができない。
一部ヘッダーが固定されない。
入力フォームでEnterキーを押した時の不具合(入力内容がクリアされる)
背景色が変わっていない箇所がある。
など

 

対応したお客様②

製造業(スポーツ用品)様

■規模

品質管理システム:27画面

■期間

・調査、動作確認に「1ヵ月」
・改修、改修後動作確認に「2.5ヵ月」

■調査環境

・「IE11環境」
・「Google Chrome環境」
・「Edge環境」

■NSK作業工程

・調査、動作確認
「IE11環境」を正とし、「Google Chrome環境」「Edge環境」のレイアウトや動作の差異を確認致しました。

・不具合洗い出し
音声ファイルが再生されない。
レイアウトが崩れている。
一部のスクリプトが動作しない。(エラーメッセージが出ない)
テキストエリアで最大指定桁数以上入力できる。
入力フォームでimeの制御(半角のみ入力可能など)が行えたが、全角も入力できる。
モーダルウィンドウが表示されない。
など

 

 

「Internet Explorer11、Microsoft Edge、Windows10」はMicrosoftの商標登録製品です。
「Google Chrome」はGoogleの商標登録製品です。

 

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